「休肝日を増やせ!」「適量を飲め!」そんなもの守れるわけがない。本書は飲兵衛医者による飲み方本である。
本書の内容はざっくり、正しい飲み方、酒と病気、酒と健康、NGな飲み方である。全て最新の医学をもとに医者が書いているところが非常に良い。
評者も飲兵衛であるが、役に立った知識をいくつか紹介しようと思う。
大事なのは休肝日でなく総量。なんとなく休肝日を作れなど聞くが、最新医学によると酒を抜くことは関係なく、総量が問題なようだ。日本酒で言えば1日2合、週に14合だ(笑)。これを聞いてから無駄な飲みを健康のために辞めることにした。その分週に何度か堂々といっぱい飲めるわけだ(笑)。
二日酔いを避ける手法も色々ある。胃に溜まりやすい食べ物、例えば油などをはじめに入れとくと吸収されにくく酔いにくくなるという。マヨネーズたっぷりのポテトサラダをはじめに頼むのがオススメ。
他にはオシッコの色のチェック。尿の量は飲んだ酒の1.5倍になるようだが、脱水してくると色が濃く少量になってくる。これをセルフチェックすると良い。また、飲んだ量以上の水を飲む必要があるのもよくわかるだろう。
さて、本書ではこのような調子で科学的根拠を持った酒の情報が多く紹介されている。人によっては病気の章を読むともう飲めなくなるかもしれない。しかし、読んでも辞めれないのがまた酒である。知識を知って意識するだけでも付き合い方は上手になるだろう。

酒好き医師が教える 最高の飲み方 太らない、翌日に残らない、病気にならない
- 作者: 葉石かおり,浅部伸一
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2017/11/25
- メディア: 単行本
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