本書は現代の日本の状況を解き、自分たちはどのようにして社会にコミットしていけば最善なのかを語られた書籍である。
とくにこれから重要になってくるのが、「百姓的な」生き方だ。どういうことかというと、100の生業を成すことを目指したほうがいいのである。そうすれば、いろいろな仕事を幅広くマネジメントしているので、埋もれる心配がないのだ。
今後の世の中は自動化、機械化になっていくといわれているが、日本の人口減少も自動化を進める上でプラスに働く。人口増加社会であれば自動化することによって仕事にあぶれる人が出てくるが、日本のような人口減少する社会では、逆に取り入れやすいのである。だから、人口減少はネガティブなのではなくチャンスなのだ。
さらに、今、どこの会社でも、圧倒的にGDPを下げているのはホワイトカラーのおじさんたちだ。彼らはただ文句を言うだけ。暇なので無駄な社内政治や抵抗するだけに時間を使っている。こういった「ホワイトカラーおじさん」が大企業からいなくなることによって日本企業の業績が一気によくなるはずである。
これからの時代は「自分とは何か」を考えて、じっくり悩む自分探し病はダメな時代である。それよりも、「今ある選択肢の中でどれができるかな、まずやろう」みたいな実行力が高い方が有利にことが進むだろう。
ならば、まずやってみよう。
- 作者: 落合陽一
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2018/01/31
- メディア: 単行本
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