著者はインテリアショップ「Francfranc」経営者、株式会社バルス創業者の高島郁夫氏であり、「よく遊ぶ人」と呼ばれている。
「よく遊ぶ人」である著者のビジネスに対する考えは、「人々の喜びからビジネスが始まる」ということである。
人々が喜び、その対価として金銭が生じ、ビジネスが成り立つ。
そこで重要なのが、“どうしたら人は喜ぶのか?”という問いであり、その答えは“自分たちが喜びを知らなければ想像しえない。”ということである。
寸暇を惜しんで遊び、その遊びから得られるものが、お客様に喜んでもらうことにつながる。
だが、仕事のために遊ぶのではなく、ただただ遊び、そこからアイデアが生まれる。
打算なく、あるがままに遊びつくす。
遊びが仕事になり、仕事が遊びになり、人生に厚みがもたらされる。
そんな本書の第2章には「仕事は考えること」とあり、著者は“仕事”は”イメージ”、“クリエイティブ”、“センス”、“アイデア”というワードが多く出てくる。
それらは遊びを通じた様々な体験をもとに浮かんでくる。
世の中のトレンドにしっかり着目すること、失敗を恐れず、様々な体験をしていくこと。
コツコツ真面目ということではなく、どんどん新しいものに着目し、遊びつくすこと、寄り道していくこと、それらを行っていくことで、自分の引き出しが増えていく。
真面目一辺倒では、アイデアは浮かばない。
真面目に遊ぶことで出会えるものがある。
本書を読むことで、著者の「遊び」と「仕事」に対する考えを学ぶことで、読者が抱いている「遊ぶこと」の意味が広がると思われる。
そして、「遊ぶこと」と共に、一人の人間、ビジネスマンとして大切にしていることも本書を通じて、理解することができる。
「いつまでも遊び人と呼ばれたい。」
これが著者の願いであり、真面目だけでは通用しない業界の人間の言葉である。
- 作者: 高島郁夫
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2010/11/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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