人は「ドキドキする」というのと、「報酬がある」を組み合わせると、「テンションが上がる」ということが重要なことである。要するに、「何かちょっとフラストレーションが溜まる」要素と、その結果によって、良いと喜ぶし、悪いとちょっと悲しいという感覚的報酬を、マネジメントしている。
それこそが、超AI時代には人の簡便かつ効率良く生きるすでであり、すべてのギャンブル的な娯楽に含まれている。例えばスマホのゲームやパチンコ、競馬などの公営ギャンブルもあてはまる。
そういったことから、今後の仕事では、自分でゲーム的なフレームワークを考えて「遊び」にしていくということが重要になってくる。仕事を遊びにして1日中労働しろというわけではなく、小さい遊びとして仕事を生活の中にたくさん詰め込んでいくと、豊かな人生になるのではないかということだ。
AI時代が進むと我々の人間性は滅んでいく。なぜなら、機械ではないことを基準にした人間の定義は、人間によく似た能力を持った機械が現れたとき、奪われていく。多くの場合その拠り所は感情面に向かうが、人間が持っている感情のメカニズムが明らかになっていき、それを機械が判別できるにつれて、そこも聖域ではなくなっていく。
私たちは今、機械と人間という対比の次のフェーズに進もうとしているのだ。ならば、新しい価値観や幸福感をみつけていかなければならないはずだ。
超AI時代の生存戦略 ―― シンギュラリティ<2040年代>に備える34のリスト
- 作者: 落合陽一
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2017/03/18
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (5件) を見る