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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】 ゼロ高等学院の創設を落合陽一氏と堀江貴文氏の著書から考えてみる 『10年後の仕事図鑑』

個性が尊重され、多様化した価値観が認められつつある現代と、その潮流に乗ることができない私たち。端的に言うと、「選択肢が広がっているが、何一つ自分で決めらない。」という現象が浮かびあがってくる。

この「意思決定能力の喪失」に関して、本書では落合陽一氏が、「すべての教育は洗脳である」で堀江貴文氏が説明しているため2つの本を引用して考察する。

仕事とは、社会システムの要請によって生まれるものであると落合陽一氏は本書で述べている。さらに、「意思決定の喪失」に関して“現代の教育システムと工業社会的な価値観にあると思うと思う。”とも述べている。

堀江貴文氏は「すべての教育は洗脳である」にて学校を19世紀の「産業社会に適した大人」を大量生産する“工場”の一つであり、雇用者にとって管理が楽な「望ましい労働者」として規格からはみ出ないように「常識」を教え込むための機関であると述べている。

そんな産業社会と密接にリンクした“工場”から出荷された、“疑うことなく”学校が出した給食、決められた授業を何年間も思考停止でこなしてきた“私たち”がどうして「選択肢や価値観が多様化され、自らの意思決定が求められる社会」で生きていけるのだろうか。

仕事とは、社会システムの要請によって生まれるものであり、その社会が急速に変化しているという現実を考えれば、密接にリンクしている“工場”も変化していかなければならないのは自然なことである。

ゼロ高等学院が創設された経緯は歴史の流れからみても至極当然なことであるといえる。

10年後の仕事図鑑

10年後の仕事図鑑