日々の生活、仕事においてストレスや困難に直面することがあると思います。そんな時、希望と前向きな気持ちを取り戻すヒントや読むたびに新たな気づきを与えてくれるのが本書です。また、自己啓発を望む人にとっても有益な本です。この本を読むと心の持ち方や行動に対する視点が豊かになるでしょう。その具体的行動の一つで、数百年前から伝えられているのが「笑う」ことです。
最近、声を上げて笑ったのはいつでしょうか。笑うことも忘れて仕事に没頭していると、ストレスがたまり、疲れがドッと出て、なかなか元気にならないことはないでしょうか。そんな時、必要なのが「笑う」です。本書ではこう書かれています。
【一日も喜神なかるべからず】
【一日一回、必ず「笑う時間」をつくる】
【一日、一回でいいから、笑う時間を持ちなさい。喜ぶようにしなさい。それが、菜根譚の教えである。
自然界は、カラリッと晴れ上がっただけで、なにもかもが、大喜びしているではなか……と。自然は、人に、必ず、生きる喜びを教えてくれる。】
現代でも、「笑うこと」はストレス軽減になったり、ガン細胞を攻撃するＮＫ(ナチュラルキラー)細胞の元気度が正常範囲になったり、アイデアの出しやすさや問題解決能力が向上したりなど、良い効果が報告されています。YouTubeでもマンガでもアニメでも小説でもお笑いでもなんでも構いません。一日一回、笑って下さい。
本書は短い寓話が多く、文章もわかりやすいため、忙しい人にも手軽に読むことができる点も魅力的です。是非、本書を手に取り、日々の生活や仕事に活かしてみてください。そこから得られる知恵や元気は、きっと心を豊かにしてくれることでしょう。
発行 2013/10/23
著者 境野 勝悟
出版社 三笠書房
