相手のために、良かれと思って行った気づかいでも、そこには一流の気づかいと二流の気づかいがある。単に気づかいさえすればいいということではない。あなたはどちらの気づかいをしているのだろうか。
そもそも気づかいは、相手にお世辞を使うことではない。相手だけを喜ばせて、自分が犠牲になることでもない 。相手も喜び 、自分もやりがいが生まれる。これが気づかいだ。
中でも最高の気づかいとは、相手に気づかれないことである。相手に気づかれるためにする気づかいは、これ見よがしだ。これ見よがしな気づかいをする人は、相手に気づかれない気づかいをしなくなる。さらに、普段気づかいをしない人は、 一緒にいる人の気づかいに気づかず、ありがたみがわからなく、感謝の気持ちがなくなっていく。
しかし、気づかいをするチャンスは沢山ある。例えば日常の面倒くさい状況、 相手と違う意見を言う時、 周りがイライラしている時、緊急事態の時。 ピンチだと思う状況こそ、ちょっとした気づかいでそれがチャンスに繋がる。
例えば、誰でもできるような簡単な作業や雑用を頼まれた時、二流の人は、作業が終わると「できました」で終わる。そんな時、一流の人は常に改善点はないか、より良くするにはどうしたらいいかと考える。「もっとこうすればよくなるのでは」と常にアイデアを持っていることが大切だ。誰でも気づかいのある人と一緒に仕事がしたいものだ。そういう人が仕事のパートナーに選ばれる。
著者は、一流の気づかいができるようになるためには、場数を踏むことだ。どんどん使っていくことが大切だと伝えている。
本書は一流になるための74の気づかいのポイントが書かれている。世の中を上手に生き抜くためのコツがここにある。
さりげない気づかい、できていますか。
- 作者: 中谷彰宏
- 出版社/メーカー: ベストセラーズ
- 発売日: 2016/03/26
- メディア: 単行本
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