本書は“常識”や“当たり前”という漠然とした価値観に縛られている人を解放するための書籍だ。個性を抑えられ協調を善とされる教育を施されてきた人は、自身よりも立場の強い相手に社会的生殺与奪権さえ握られている。悲しくも現代は“真面目”であることがハンディキャップになってしまうことがある。
本書を読んでも自由が約束される訳ではない。しかし、自由になるための手段は記されている。私が本書から得たことは3つだ。自由になるためには勇気を出すこと。小さな勇気で越えられるようハードルを下げること。そして目の前の常識を疑えるよう、複数のコミュニティに所属することだ。
行動を起こすことに抵抗があるなら、まずは今までとは異なるコミュニティに入ってみてはどうだろうか。自身の生き方の文脈には無いコミュニティに飛び込むことで、自身の常識は些細な断片であることに気づかされる。刷り込まれた常識を消すには多様性に触れることの効果は高い。
本書の良さは漫画であることの読みやすさにある。漫画だからという理由で内容が活字に劣るということは一切無い。わずかな時間で読了できる、自身の生き方に一石を投じたいと思う方はぜひ手に取ってほしい。
属さない勇気?まんがでわかる「ウシジマくん×ホリエモン」生き方改革?
- 作者: 堀江貴文,真鍋昌平,松本勇祐
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2018/03/14
- メディア: Kindle版
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