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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】グローバル社会だからこそ知りたい。『日本人としてこれだけは知っておきたいこと』

20代前半、ニューヨークへ語学留学に行った時、友達になった外国人が自国のことを話しているのに対して、私が日本のことをほとんど話せず、韓国人の友人に日本のことを教えてもらった、情けない思い出があります。

そこから、日本の文化・教育・歴史について学び始めて読んだのがこの著書です。特に大東亜戦争(第二次世界大戦)後、何故我々の学校教育が自虐史観になったのか。どういった連中が日本の憲法、政治、教育、経済に絡んできたのか。そして、日本人とはいったい何なのかを学べる一冊です。

著者の中西輝政氏は【本書は若い世代の日本人に堅実でたしかな歴史観を持ち、その上で「日本の自画像」について、その核心になるところをつかんでもらいたいと思って書いたものです。「これだけは是非、知っておいて欲しい」という、私の願いを込めたものです。】という思いを込めて後世に残された著書になっています。

僕らは学校教育が終わった後、専門分野以外に学び直す機会がなく、自習するしかありません。だから、学校教育から情報が更新されていません。どんな出来事も、最低60年くらい経たなければ本当の意味で『歴史にはならない』、各国の公開文章が公開されるのが出来事から60年以内とも言われております。

つまり、大東亜戦争(第二次世界大戦)が終わって、約80年になりますが、その情報は更新されないままでいる方がほとんどではないでしょうか。旧ソ連のリッツキドニー文書、アメリカのヴェノナ文書などの秘密文書が公開されてから次々と大東亜戦争(第二次世界大戦)の事が明らかになってきています。
大東亜戦争(第二次世界大戦)では日本やアメリカ、各国で工作員がどんなスパイ活動をしていたのです。日本では近衛文麿内閣に工作員が入り、方針が誘導されていきます。もちろん、これだけではありませんが、国を動かすようなことが起こっていたのです。

子供達、後世に歴史観をつなぐ上で学ばなければならない一冊と思います。

発行   2006/9/30
著者  中西 輝政
出版社 PHP研究所