17年前に交通事故に遭い、後遺症による寝たきりとなってしまった長女を自宅で介護することになってしまった著者は、手作りの料理をする余裕もなくなり、次第に笑顔も消えてしまったそうだ。
「ママはこうなったから、そういう顔をしてるの？」
幼い次女に言われた一言が「手料理のある毎日に戻したい！」と思う原動力となった。
試行錯誤。
著者は、時短で作れる料理法や献立から買い物、調理の一連の流れを効率良く手際良くできる方法を生み出した。
明るい未来を諦めず、二人の娘がいたからこそ生み出された時短メソッドは、多くの方々の夢を叶え、人生を変えるのではないか。
そう考えた著者が考えるダンドリクッキングの特徴は以下の5つ。
・栄養バランスの良い献立で、1食30分で3品作ることができる。
・「つくりおき」をしないことで、鮮度が良く栄養価も高いので健康に良い。
・簡単でおいしい時短レパートリーが増え、みんなが喜び、自分も嬉しい。
・冷蔵庫の食材を上手く使い切り、食費と光熱費が節約できる。
・献立作り、買い物、調理の効率が上がり、悩むことがグッと減る。
まずは、自分自身がHappyに料理ができる様になる5つの魔法をご紹介。
家族や大切な人を幸せにするには、料理をする自分が幸せな気持ちでいることが大切だからだ。
そして、一週間のメニューの決め方、買い物の仕方、キッチンの動線、冷蔵庫の収納と管理法と、時短メソッドを詳述していく。
簡単時短レシピ10選は、材料、レシピに写真も付いている。
①簡単なのに美味しい
②5〜10分でできる。
③免疫力が上がる
というポイントで選んだ料理だそうだが、確かに簡単にできそうで、しかもどれもおいしそう。
さらに本書では、これさえあれば助かる食材10選、食材ロスを防ぐ方法などについても記述する。
時短は手段である。
「料理が苦手」が、「料理が楽しい」になるばかりではなく、時間と心にも余裕が生まれる。その分、これまでできなかったことにもチャレンジすることも叶う。
ダンドリクッキングで、ワクワク楽しい毎日へと変化していこうと、著者は言うのだ。
個人的には、私自身が独り身で、自炊するのが当たり前になって何十年なもので、世の中には料理をすることが苦痛に思える人がそんなに大勢いるのものなのかと、大層驚いた。
だとすれば、そういう人たちにとって本書は必ず救い主となってくれるに違いない。
Happyに料理する為に、一読の価値ありです。
わたしも家族も笑顔にする 幸せキッチン
作者: 遠藤 早智
発売日:2022年8月26日
メディア:単行本
