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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】親が子供を怒るのは、本当は自分がやりたくてもできなかったから!『ぼくのトリセツ』

ママは僕のことを全然わからず、いつも怒ってばかり。「何回言ったらわかるの!」と言われても、何を言っているのかわからない。でも、それは僕だけではなく、パパも一緒。大人でも5歳の子供と同じ考え方。なぜなら、男の子は自分の興味を持ったことに夢中になっていると何か言われてもわからない。それは、好きなことから学び成長し、才能を伸ばすきっかけとなるのだが、お母さんはそれを理解できない。

お母さんは子供の頃、お母さんの言うことを聞き、習い事をいくつも習い、お母さんのようになりたくていつも真似をしていた。(実は女の子はもうこの頃から、自分の好きなことではなく、親の望む人生を生きていることにもなる)このように、自分の子供の頃とは全く違う男の子を育てるのは大変だというお母さんたちの声により、本書が誕生した。

本書では、ストレスのないコミュニーケーションの取り方、男の子の考え方と上手な接し方。さらに、男の子がお母さんの気持ちがわかるようにと、ママのトリセツ『ママこそだてずかん』も描かれている。お母さんが子供を怒るのは、嫌いだからではなく、あなたが大好きだから。怒りながらも怒ってごめんと思い、いつもあなたのことを考え、心配して頭の中があなたでいっぱいになっている。だが、いつも叱られている男の子は、自分のことを嫌いなのではないか?と感じてしまうこともある。本当は、お互い大好きすぎるだけなのに。

このように、男女の脳の違いを理解していないと、お互いが思っていても正反対に捉えてしまう。その問題は、子育てだけにとどまらず、男女関係においてもあてはまる。なぜなら、男性と女性は同じ人間でも全く違う。だが、違うからこそ、その違いを楽しみ助け合うことで、相乗効果が生まれるのだが、それを知らずに自分の価値観で相手を批判する人は多い。

本書には、女性脳、男性脳の特徴や反応、心理についても絵本としてわかりやすく描かれているため、本をあまり読まない人でも簡単に学ぶことができるのだ。