ラジオDJとして、学生の頃から活躍していた著者が意識していたことは一つの話題は3分以内、一つのメッセージはテレビのCMのように15秒以内で伝えること。なぜなら、カップラーメンの待ち時間のように人がイライラせず、また集中して聞けるのが3分なのだそうだ。
著者は話し方コンサルタントとして活躍しているそうだが、世の中には人と話すのが苦手だったり、人見知りだという人は多くいる。しかし、著者によると人見知りの方が相手のことを観察し、話しをきちんと聞くことができるそうだ。また、コミュニケーションを取る際は、相手がどんな人なのかを理解して対応することにより、ストレスから楽しく面白いコミュニケーションへと変化するという。
著者によると、積極的で競争心のある「ガツガツタイプ」の人には、相手を尊重し情報と選択肢を与えて自らの意思で物事を決めてもらう。また、誰かの役に立ち貢献したい「やわらかタイプ」の人には、「ガツガツタイプ」とは反対に自分で選べず悩むため、エスコートしてあげるといいという。他にもロジカルタイプやオモシロタイプ、バランスタイプがあり、人の性格の違いを受け入れることによりコミュニケーションがスムーズになるそうだ。
評者も外国人へ日本語を教えたり、ビジネススクールで生徒へコンサルティングを行っていたことがあるが、外国人で言葉がたどたどしかったり、また日本人でもかなり人見知りが激しく、なかなか自分の意思を伝えられないようなコミュニケーションが苦手な人も多々いるが、誰でもきちんと向き合って話してみれば、伝えようとするその思いはきちんと伝わるものなのだ。