HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】いつ結果が出るかわからないものに取り組む力とは『ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力』

 

久々に良い本に出会った。ネガティブ・ケイパビリティとは、解決できない問題に立ち向かう力である。現代の教育では問題解決力ばかり鍛えるが、解決できない問題にはどうやって立ち向かえば良いか?。それを書いたのが本書である。

冒頭に教育と書いたが例えば教育について。文書力を上げる方法に、文学作品を写すと良いというのは聞いたことがあるだろうか。文学作品を写すことで、言葉の響きなどが段々と身につき、何かを教えられたわけでもないが、力がつく。これは答えのある問題を解いていてはつかない力だろう。

また、評者は研究開発職であるが、本書では研究に重要なのは『運・鈍・根』だと紹介されていた。確かにそう考えるとネガティブ・ケイパビリティが大事だと思う。いつ結果が出るか、本当に成功できるかは全くわからない。そんな中でそれを待ちながらひたすら病むことなく、研究を続けることが大切だ。

さて、本書は解決できなくてもやり続けることが大切だという本だ。そして、だから私も本を読み続けるのだろう。