本書はコンサルタントの現場が非常によくわかる本である。IT化DX化をしたい時にまずこれを読めば、どのように頼んだらどんなことができるのかがわかるだろう。
本書では11もの事例をもとにコンサルタントがどんなふうに仕事をしているのかがよくわかる本だ。事例が非常にわかりやすく、生々しく書かれているため、コンサルタントの苦労がよくわかる。
例えば、工場の派遣社員用の退勤システムの作成など。なんてリアルな事例だろうか。これまでは派遣社員が出勤しているかを確認しに行く仕事があった。そして、タイムレコーダーの記録をPCで月に一回手打ちして、給料を支払っていた。それを遠隔で確認できるように、また自動で集計できるようにシステムを構築するというものだ。
仕事の流れはざっくり、何をしたいのかを決める、どうやってやるかを決める、実際に作る、テストをする。その際にどんなところで、問題が発生したか、どうやって乗り越えたのか非常に生々しく書かれていて面白い。後からバレて問題にならないのだろうか?。
とにかく、本書はコンサルに仕事を頼みたい人にお勧めしたいと思う。相手の苦労がわかれば仕事がスムーズに進むだろう。おそらく、世界中でここに起こったような問題は毎日起きているのだろう。