本書は会議の司会、すなわちファシリテーターのための本である。会議の成功はなんだろうか?。短時間で済むこと?、盛り上がること?。それは全員が納得することである。
会議にも報告のための会議だとか、アイデア出しの会議だとか、何かを決める会議だとか色々ある。しかしどんな会議でも重要なのは全員が納得することである。
例えば短時間で終わらしたければ、多数決で決めれば良いがそれだと少数派は納得しない、リーダーが決定権を持つとすれば、参加者が参加する意義がなくなる。どうすれば全員を納得させることができるだろうか。
本書ではそのために多数の手法が紹介されているが、特にお勧めしていたのがKJ法だ。付箋を配ってみんなにアイデアをたくさん書いてもらって張り付けてまとめていくやつだ。
アイデアを出せなかった人もいないし、まとめやすいし、みんなの裏の考えまで洗い出すことができてくるため納得感が得やすい。
また、本書ではファシリテーターは開催者がやること。会議の前に分刻みで会議のスケジュールを考えて、会議の初めに伝えること、リラックスさせるためにアイスブレイクを行うことなど、考えたこともない会議のテクニックが詰まっている。会議とはなんとなく話し合うことと思っている人は目を通しておくべきだ。