世の中に会議本、ファシリテーター本はたくさんあるが、この本はちゃんと使える。3C分析とか、SWOT分析とかそんなのは一切出てこない。社会人2年目でもファシリテーションできるように書かれている。
本書はいわゆるラノベである。社会人2年目の主人公が長い会議にうんざりするところから始まる。
さて、ストーリーは置いておいて、本書で学べることを紹介しよう。例えばうんざりする長い会議、なぜこんなにも長いのか。
それは、
①会議の終了条件が決まっていない。
②会議の時間配分が決まっていない。
ことである。会議の終了条件、「〜が決まっている状態になる」など、まずは全員で終了条件を共有することで、議論の方向があうためだらだらと長い会議になるのを避けることができる。
また、時間配分が決まっていないと、延長などになりがちだ。情報共有何分、議論何分、まとめ何分など、しっかりと決めてから会議はおこうと良い。
他にも、会議中のホワイトボードの使い方、会議の計画の立て方、議論が噛み合わない時はなぜ噛み合わないのか?。色々なノウハウがたくさん詰まっている。今までのSWOT分析だとか、3C分析だとかは一体なんだったんだろう。これが会議のやり方だ。
そして目指すべきところは参加者全員のファシリテーションスキルを上げることだと言う。このスキルが高い人は、参加者側だとしても良い会議をすることができる。みんなで良い会議をしよう!。また、続編の資料の作り方の本もオススメだ。