天は自ら助くる者を助く。
たとえば、右見れば繚乱たる花園があり、左見ればゴミや糞がごろごろと転がっている。右見てれば、目にうるわしい花が己をたのしませてくれるのに、左ばかり向いていて、なんてこの世は醜いもんだと考えてる奴があったら、その人間を褒めるかい?
自分が嫌な運命のなかに生きてる場合でも、注意がもっと良い運命の方に振り向けられていれば、たとえどんな運命のなかにいたってそれを気にしなくなる。
本当の幸福が味わいんだろ?
いつもニコニコしている人に病弱の人がいますか?笑顔で悲観している人や、その精神を消極的にしている人がいますか?笑顔の人のそばにいると、何となくチャームされ、多少の悩みや悲しみがあっても忘れてしまうでしょう。
笑いは無上の強壮剤であり、また開運剤なんです。
倦まず弛まず屈せず。
実際に歩き出す。実行にうつせ。
悩みは無意味なもの。
すべてのことに感謝しよう。
たった一人でも正当は正当。
みだりに生きない。
これらの言葉を聞いて、貴方はどの様に捉えられるでしょう。綺麗事だと感じるでしょうか。
私にとっては、中村天風は我が心を支えてくれた、唯一無二の存在であると言えます。
その、常に積極的態度で生きることを掲げる天風哲学は、自らの体験によって生まれたもので、決して宗教などではありません。
では、強く生きるには一体どうすれば良いのか。
本書に限らず、是非一度著者の本を手に取って、ご自身で感じ取っていただきたいと思います。
すべては心が生み出す。
あなた方の心のなかの思い方、考え方が、あなた達を現在あるがごときあなた方にしてるんだ。