「良い人材が健全に定着する組織を科学的に作る」
本書の内容をコンパクトにまとめた素晴らしい一文です。
「辞める人、ぶら下がる人、潰れる人」、本書のタイトルを聞いて読者の皆様もイメージがつくと思います。離職する人、ぬるま湯に浸かる人、精神的に異常をきたす人。読者の皆様の会社も様々な問題を抱えていると思います。
社員の幸福度を挙げること問題解決になるのか、それともマイナス要因を解決が先か。
組織内の問題の特定と優先順位はどう決めるのか。
あなたの施策は一体会社の誰に向けられているのか、また、その施策で傷つく人は誰なのか。
全員が満足する施策はあるのか。
こういった問題を医学や科学を用いて解決に向かうのが本書の特徴になります。
会社を組織しているのは「社員」です。それは一つ一つの細胞としてもイメージできます。しかし、一度体内に病巣が巣食いそれを放置してしまうと、その病巣は伝染し正常な細胞も最後には異常な細胞に変化してしまいます。また、病巣による悪意的波及もあれば、不活性による代謝不良による波及もあり、組織が傾く理由は無数に存在します。
本書は健康的経営を目指す会社が行うべき健全なメカニズム(代謝活動)がケーススタディを用いて具体的に書かれています。管理職の方には必読でしょう。