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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】君の抱えている問題は技術で解決できる! 『MBA 問題解決100の基本』

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本書は問題にぶち当たった時にぜひ読んでもらいたい。問題解決の技術を100個解説したものである。人生は問題解決の連続だ。日々あらゆる問題に悩まされているだろう。順調にいっている時と比較して、問題にぶち当たった時は何とまあ難攻不落な壁が自分の前に立ちふさがったのかとまで思ってしまう。そんな問題を解決するためとして、本書は問題解決の8割以上が「技術」で説明できる!だから技術を身につけようぜ!と呼び掛けている。100個もあればどれか1つはあなたの問題解決に役立つはずだ。

「あ~、もうどうしていいか分からない。」
問題にぶち当たった時にそんな風に思う人も多いのではないか。私もその1人である。
「この状況どうしたらいいんだよ!」
思わず頭を抱えてしまっては動きも止まってしまう。しかし問題というものを大きく見るのではなく、簡単な作業単位でもいいから分解してみると考えやすくなる。例えば企業の業績について。このままのペースだと今後危ないな!どうしよう!と頭を抱えている時間はもったいない。まずは収入と支出について分けてみよう。そうすると収入のこの部分は増える余地がありそうだとか、支出のこの部分は削れそうだというところが見えてくる。それだけでは足りない場合には、収入を増やすには営業活動を増やすべきではないかとか、営業活動を増やすためにはメンバーにどのようにアプローチすべきか等、分解してみるといろいろな検討ポイントが見えてくる。問題の全体像を抱えてそのプレッシャーに圧倒されそうになるが、しっかりと分解できれば解決に近づく。

“二人の囚人が鉄格子から外を眺めた。一人は泥を見た。一人は星を見た”
本書の中にも出てくる、詩人ラングブリッジによる言葉だ。同じ環境でも人によって見えるものは違うという意味をもつ。問題を抱えている本人は気がつかないが、全くの赤の他人が見ると、「それってチャンスじゃね!?」と思える可能性がある。それこそビジネスでいうと、既存の経営者は八方塞がりだと思っていても、外部の人がその会社を見た時に、「あの技術を利用すればこの会社はまだまだ成長するんじゃないか!?」と思って、会社を買って軌道に乗せていくケースもあると思われる。ビジネスだけでなく恋愛だってそうだろう。めちゃめちゃ好きだった人に振られた!これは絶望しかない!・・・「いや待てよ!これは他のもっと素敵な人と出会えるチャンスじゃないか!」と。

本書の著者であるグロービスは経営に関する『ヒト』『カネ』『チエ』の生態系を創り、社会の創造と変革を行うことをビジョンに掲げ、各種事業を展開している。
グロービス経営大学院など一度は耳にしたことがあるだろう。本書は『MBA100の基本』、『MBA生産性をあげる100の基本』に続くものである。

正直、最初はどうせ机上の空論だろうと思っていた。「グロービスってあの経営の学校をやっているところだろう?学校ってことは現場ではなく机上の空論ではなかろうか!?」と。
しかし実際に本書を読んでみると、自分の問題解決に役立てそうな気づきや視点が多く得られた。もちろん本に書いてあることだから読んだだけで終わりでは文字通り机上の空論となってしまう。ぜひ1つでも自分の行動に落とし込んで問題解決の技術を生きたものにしてほしい。

 

MBA 問題解決100の基本

MBA 問題解決100の基本