私たちは小さいときに自分で作った台本で生きている。
その台本は子供のとき、まだ無知で未経験で思考もおぼつかないときに作ったものである。
人生とはどのようなもので、自分は一体何者なのか分からないけど、自分の台本を書いて、その台本に従って生きている。
あなたはその台本を書きかえることに挑戦しますか?本書はそれをあなたに質問する。
「今のままのあなたであって、変わることを拒否したら、いったいあなたの将来はどうなるのであろうか。」
変化のためには3つほど分析する必要があり、1つは自分の素直な喜怒哀楽である。「好き」という言葉なんか必要なくて、喜びを感じたエピソード、嬉しくてたまらなかった思い出や何回行っても苦にならなかった作業を振り返る。
2つめは親や自分に影響を与えた人である。自分が何かチャレンジを決意したときと同時に躊躇してしまうことがあるが、それは子供の頃に挑戦しようとして親の失望や迷惑そうな顔、拒絶されたからである。それは心理学的に非常に強い行動抑制に繋がってしまう。
3つ目は今、自分が従っている台本の無意味さを確認することである。大人になっても、何かしようとするとき危険を感じて躊躇することがあるが、それは幻想である。
あなたは子供の頃に作った台本で今の年齢を生きている。今のあなたはあのころとは違う。
他人の目を気にしない、嫌われる勇気の対象には「親」も入っているのである。