リーダーに必要なもの。リーダーシップに関しては非常に多くの書物が並んでいます。読めば読むほど「結局、すべて大事なのでは?」と混乱してしまう人も多いのではないでしょうか。
著者の大嶋啓介氏は株式会社てっぺん代償取締役、日本朝礼協会理事長、予祝メンタルトレーナーであり、最近では『人間力大學理事長』にもなりました。しかし24歳の頃にはうつ病になり会社を辞め「自分はダメな人間」、「人生、終わった」と自らの可能性を閉じていました。
絶望から立ち上がった著者は“うまくいく人とうまくいかない人の差”を『思い込みの差』と言います。『自分の脳で、どんな思い込みをしていたか?』が一番の差であると。その自分の思い込みをいかに変えることができるのかで勝負になります。
まずは自分がどんな思い込みをしているのかを知ること。そして、その思い込みは過去の経験によって自分が勝手に作ってきたものと理解してください。思い込みを変えて可能性を信じることが解釈を変えて未来を照らします。
この思考のクセを変えることの根本は実は『毎日そのものが有難い』ということに行き着きます。本書にはガンを患い仕事が一時的にできなくなった社員や小児ガンで8歳で亡くなった子供などのエピソードが書かれています。いつも忘れてしまうのは、今日という一日はその人が生きたかった一日なのです。
今日一日を喜んで生きると決めると、奇跡が起きる。『生き方を変えるヒント』が欲しい人はぜひ一読を。