本書は、決算書を読む技術を身につけるための方法を示している。身につけるためにはざっくりで構わないから、図解し、手を動かすことが大事だ!ざっくりと実践しよう!決算書の数字の羅列に拒絶反応を示す人に特にオススメだ。ざっくりと図解して拒絶反応を無くそう。
決算書は図で考えるとよく分かる。貸借対照表、損益計算書、キャッシュ・フロー計算書についての表などはよく見るが正直よく分からない。そんな時は、ただ眺めてないで図にしようぜ。例えば、貸借対照表だったら資産と負債と純資産の3つだけに分けて、ざっくりと図解してみよう!
会社の取引とお金の流れをつかむためには取引フロー図を作成しよう!会社には顧客、仕入先や投資先、銀行や株主などの多くの利害関係者がいて経済活動を行っている。それが決算書を見ただけでイメージできれば自社にしろ投資判断にしろ、いろいろな戦略がとれる。そのためにも、まずは図解だ!
著者の川口宏之氏は公認会計士で会計監査、引受審査業務、経理実務、会計コンサルティングなど様々な角度から決算書に関わる仕事をしてきている。多くの決算書を効率的に読むためにはどうすべきか。そう考えた結果、本書の図解する方法を編み出したとのことだ。
決算書を理解したいなら、本書を読んだだけで終わりにしてはいけない。図解して、図解して、図解して、自分のものにするのだ。図解するのは気になる会社でも自分の家計でもいい。手を動かして、決算書を読む技術を身につけよう!