サーバーとPCの運用管理に悩んでいる方、本書の購入と Hinemos の導入をお勧めします。Hinemos はクラウドサービスにも対応しており AWS , Azure の設定も本書で取り上げられています。
本書をパラパラっとめくって目についたのは、パラメーターと設定値がデータシートの様に具体的に記述されていることでした。さらに設定手順までも事細かに書かれているのです。
あらためて最初のページから読むと、概略などは最小限にとどめ実用本位な姿勢が貫かれています。
とりわけ目次の細かさは圧巻です。まるでリファレンスマニュアルのようです。
Hinemos を使いこなすにはサーバー管理の経験やOS,プロトコールの知識が必要です。本書は筆者の経験や必要な知識までも盛り込まれています。
ところどころに記載されているコラムは非常にありがたく、実際の運用を行う上での注意点やコツが書かれています。
例えば「通知」の章では[メール送信が遅い]というタイトルで書かれており、原因と思われる設定や具体的なファイル名も記載されている。
マニュアルには無い特徴で、かゆいところに手が届くとはこのこと。
もちろん初心者だけではありません。ヘビーユーザーの方でも新たな使い方や発見、そして共感があります。
執筆陣はバリバリの現役エンジニアです。皆さんが Hinemos のヘビーユーザーなのかもしれません。現場の声が本書にふんだんに盛り込まれています。
僕と Hinemos の出会いは10年以上前に遡ります。その頃、某社のサーバー管理を行っていました。ツールの導入に当たり Hinemos も候補に上がりましたが機能の豊富さについて行けず、当時は他の製品を導入してしまいました。
あの頃に本書があったらなー(遠い目)