元々、内閣府が提唱した日本再興戦略2016というペーパーに、このような記述がある。
(イノベーションと人材の強化)
第4次産業革命を実現する鍵は、オープンイノベーションと人材である。
技術の予見が難しい中、もはや「自前主義」に限界があることは明白である。既存の産学官の枠やシステムを超え、世界からトップレベルの人材、技術、資本を引き付ける魅力ある国となれるのか、が勝敗を分けるポイントである。
ふと気づけば、シェアリングエコノミーやサブスクリプションモデルが日常用語になり、当たり前のように情報やモノを共有するようになった。
評者はリカレント教育を普及する立場にあるが、本書には大企業の人材活用にも言及があり、大変興味深い。
企業でイノベーションを起こすには、新事業を起こすシリアルアントレプレナーも必要だが、それをサポートするシリアルフォロワー(守りの人材)も必要。ホワイトカラーおじさんの活用をスタートアップやベンチャー斡旋の形で考えようというもの。
スタートアップ5社に兼業すれば、1社10万だとして50万。
そんな時代がすぐそこに来ている。
社会や産業構造の変化について、デジタルトランスフォーメーションの視点から総復習できる本だと思う。
- 作者: 落合陽一
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2018/01/31
- メディア: 単行本
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