今回のテーマは「春」のファッション。これから冬に向かっていくのに、もう「春」のこと?と思うかもしれないが、3~6か月先のファッションは、今からチェックしておいても、早すぎることはない。11月でも、街はすでにクリスマスムード、季節は常に先行しているのだ。
春は、定番のモノトーンコーデに差し色や柄物を取り入れて、バリエーションを増やしてみよう。しかし、むやみに柄物を取り入れてしまうと子供っぽくなってしまうため、注意が必要だ。詳しくは、本書で確認してほしい。
前作、前々作では、服装に無頓着であった主人公が、オシャレ女子からアドバイスを受け、徐々に成長していく過程が綴られていた。
(本ブログ9月2日、9月29日投稿)
本作では高校の同級生と偶然に会い「俺もそういう格好がしたい」と憧れられ、今度は主人公が友人にアドバイスをするという思いもよらぬ展開に。
しかし友人は、主人公の細身でスラッとした体型とは反対に、学生時代からのスポーツ経験により太ももの太いガッチリ体型だ。当然のことながら、主人公が提案する定番のスキニーパンツはそもそも入らず、自分はスタイルが悪くてオシャレができないと悩んでいる。
日本では、主人公の体型のような細身の男性が多くの雑誌等を飾っているせいか、なぜかそれがかっこいい男性の特徴のような風潮があるが、例えばアメリカでは、主人公の友人のようなスポーツマン体型が、魅力的な男性の象徴だ。さらに足の太さはとても重要だという。
アメリカ人女性によると、興味がある男性を必ず海やプールに誘い、ふくらはぎの太さを自分の目で確認し、その上でパートナーにするかどうか判断するという。もちろん、筋肉質でガッチリと太いふくらはぎがいいらしい。
そのため、細身の男性はモテたいがために、ふくらはぎを太く整形する人までいるという。アメリカ人男性にとっては、整形箇所人気ナンバーワンは顔や胸板ではなく、ふくらはぎなのだ。
アメリカ人女性からすれば、そんな重要なことを気にもしていない日本人が信じられないようだ。このように、スタイルの良し悪しの定義は様々なのだから、そもそも体型について悩む必要は全くない。一人一人体型が違うのは、当然のこと。その人の体型にあった服を着る。これが最も重要なことだ。
また、今回は非日常的なミリタリーファッションについても紹介している。ミリタリーは、すべてのメンズファッションの源流だ。迷彩柄をはじめ、モッズコート、Pコート、トレンチ、カーゴパンツもすべて軍服からきている。実用性と機能性が優れ、無駄がないつくりのため、部分的に取り入れてみるのもいいだろう。もちろん男性のみならず、女性が着てもオシャレだ。
さらに本書は通常、ファストファッションをメインに紹介しているが、今回の新たな舞台は上野御徒町のアメ横だ。本書を読み、コーデイネートはもちろん、服の歴史も知ることができるのだ。
服を着るならこんなふうに(3) (カドカワデジタルコミックス)
- 作者: 縞野やえ,MB
- 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
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