最近の社会の流れとして「サブスクリプション化」を取り入れる企業が増えつつある。例えばアプリケーションソフト会社、ゲームソフト会社、オンラインサロンなど、その新たな企業戦略のしくみを深く解きほどいていく1冊である。
サブスクリプションサービスを開始したソフトウェア企業には興味深いことが起こる。突然、顧客がなにをしているかが見え始めるのだ。顧客の動きを示すデータが画面上に事細かく表示され、利用時間、性別、年齢層など、そのデータが企業の意思決定を有利な方向へとサポートしてくれる。
これは言い換えれば、日本で戦前から100年以上も続いてきた「モノを売って収益化する」というビジネスモデルが大きな転換期に来ているとうことだ。
頻繁に新商品を世に送り出し、顔も見えない消費者に購入を促す戦略はもう終わろうとしている。それを後押ししたのがサブスクリプションテクノロジーの進化、普及であり、「所有」から「利用」へという消費者ニーズの変化であり、若い世代の新しい価値観なのであろう。
サブスクリプション――「顧客の成功」が収益を生む新時代のビジネスモデル
- 作者: ティエン・ツォ,ゲイブ・ワイザート,桑野順一郎,御立英史
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2018/10/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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