『9プリンシプルズ』
本がないと生きていけない。
そのくらい本が好きだ。
なぜ好きかと聞かれたら、本を読めば自分の知らなかったことを知れるのはもちろんのこと、偉人も含めた天才たちの頭の中を知ることができるからだ。
色々と意見はあると思うけれども、今最も頭のキレる日本人と言えば、伊藤穰一氏であろう。彼の頭の中を覗けるのが本書だ。
本書は、誰が何を根拠に言っているかわからないけど、今は変化の時代らしくて、その変化の時代で生き抜くために必要なことを9つ書いている。
この9つは、「権威より創発」「プッシュよりプル」「地図よりコンパス」「安全よりリスク」「従うより不服従」「理論より実践」「能力より多様性」「強さより回復力」「モノよりシステム」って感じだ。
それぞれに対して面白い箇所があるのだが、伊藤穰一氏は今のインターネットは完全ではなくて行き過ぎている部分があると思っているだとか、MITメディアラボのマインドのひとつが「デモするか死ね」だったんだけど、あまりに当たり前だから「実配備するか死ね」にしたらバラク・オバマから「どうよ?」ってツッコミが入ったから「実配備しろ」にした話とか。
こんな話がMITメディアラボの中の紹介と一緒にたくさん書かれている。
この本を読むと知的刺激が得れること間違いなしだ。