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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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背中にオタマジャクシを乗せて運ぶ!?『パルダリウムで楽しむヤドクガエル』

 

『パルダリウムで楽しむヤドクガエル』著者:矢毒愛好会(エムピー・ジェー、2017/7/12)

ヤドクガエルとは中米から南米の熱帯雨林や雲霧林に生息する小型のカエルであり、その美しい体色から熱帯雨林の宝石と呼ばれている。そんな宝石を熱帯雨林の生態系を再現したパルダリウムの中で飼育する方法をまとめたのが本書である。

ヤドクガエルは漢字で書くと矢毒蛙と書き、狩猟のための毒として使われていたカエルである。しかし、毒は野生のカエルしか持たないことも知られており、その綺麗なフォルム、昼行性なので見ていて面白い、10年以上生きるという特徴から欧米ではペットとして大人気である。

また、飼育が人気の理由の1つとしてパルダリウムが楽しめるという点がある。パルダリウムとは容器の中で熱帯雨林を再現することだ。普段見ることのできない熱帯植物とその中で生活する綺麗なヤドクガエルからはなんとも言えない美しさが感じられる。ちなみに本書は私が調べた限り、パルダリウムに関する初めての本であった。

さらに、ヤドクガエルは熱帯雨林での生活に適応し特殊な繁殖方法をとる。なんと卵を土や落ち葉の窪みに産むのだ。そして、産んだ場所を覚えていて乾燥を見守る。オタマジャクシが孵化した後には背中に載せて安全な場所に運ぶ。なんとパルダリウムではこの光景も見ることができるという。
https://goo.gl/LRcoez

年々人気を増しているパルダリウムでのヤドクガエルの飼育。普段見ることができない熱帯雨林の植物の育成。まだ他人がやっていないような新しい趣味を探している人は一度読んで見てはいかがだろうか。

https://goo.gl/E3N4tH