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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】探偵小説で英語を学ぼう - 『シャーロック・ホームズで学ぶ英文法』

皆さんこんにちは。今日は私が最近読んだ本、「シャーロック・ホームズで学ぶ英文法」について書きたいと思います。

この本は、コナン・ドイルシャーロック・ホームズの英文を徹底的に解説したもので、稀代の翻訳者と認知言語学者が執筆しています。また、朗読音声はすべて無料でダウンロード可能です。この本は、シャーロック・ホームズの作品を原文のまま掲載しており、注意すべき文法上・解釈上のポイントを「問題」としてピックアップしています。
和訳が先に紹介され、その後に原文が掲載されているという形式は、読者が文脈を理解した上で英文法を学ぶのに非常に有効です。また、問題形式で文法のポイントを学べるのも、理解を深めるのに役立つでしょう。
翻訳者が英語の母国語話者に取材を行ってニュアンスについて尋ねているという点も、この本の信頼性と質を示しています。そして、シャーロック・ホームズの作者であるコナン・ドイルの独特な英語表現を学べるというのは、英語学習者にとって魅力的な要素でしょう。
しかし、一つ気になる点があります。シャーロック・ホームズの物語は19世紀から20世紀初頭の英国を背景にしているため、その時代の英語の表現や語彙が含まれています。これは、時代劇ドラマを見て日本語を学んだ外国人のように、少し古い表現の英語になったりはしないのかな?と思わせます。
ただ、これが必ずしも問題とは限りません。古い表現を学ぶことは、言語の進化を理解し、より広範な文脈で英語を理解するのに役立つことがあります。ただし、現代の日常英語とは異なる可能性のある表現を学ぶ際には注意が必要です。
最終的に、言語学習は多様なリソースから学ぶことが最善の方法であり、シャーロック・ホームズのような作品はその一部となります。現代の英語を学ぶための他のリソースと組み合わせることで、広範でバランスの取れた英語力を身につけることができるでしょう。
以上、私の「シャーロック・ホームズで学ぶ英文法」の読書体験でした。皆さんもぜひ読んでみてください。