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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】人間関係を円滑にしたい人必読『「好かれる人」になる55のコツ』

著者は人材プロデューサー、全国出版オーディションを主催している岡崎かつひろさん。
広い交友関係を持ち多くの人に応援される人物が良好な関係を築くために心がけているコツを55個紹介している。
どの項目を読んでも膝を打つ内容ではるが、特に印象に残ったモノを3つ紹介する。

「手段より目的で大きなYESをとる」
前向きな男が「道路を作りたいので協力してくれ」と村人に提案しても、「自分の土地が削られる」「騒音が発生するのが嫌」「人通りが激しくなり迷惑」など、ネガティブな意見に押されて諦めることになる。
提案の仕方を「村の生活を豊かにしたい」。「利便性を高める」。そのために「道路を作る」の順番で進めたらネガティブな意見に押し潰されることは回避できたはず。
物事を提案するときは、「手段」からYESを取るのではなく「目的」からアプローチ。

「歌を歌うように話す」
著者は、楽しい話題は音調を高めに、真面目な話は低めで話す。
他にも、題材に合ったスピードや強さなど、抑揚をつけることを心がけているという。
有名な心理学者が唱えた“メラビアンの法則”によると、コミュニケーションにおいて言葉が伝わる割合は7%、音調38%、見た目55%。
相手に理解してもらおうと、言葉を選んで話すより、話題に合った顔つきや態度、声のトーンに気をつけた方が相手に与える影響は多いのである。
つまり、TPOに合わせて「歌うように話せる」ことが好かれる人になるコツなのである。

「話すは技術、聞くは器」
人に好かれる近道は、聞き上手になること。
なぜなら、人は自分の話を聞いてもらいたい生き物だからである。
その時に大切なのは、聞く態度である。
適当なあいづちを打って相手に嫌な思いをさせるくらいなら、興味ある態度で耳を傾ける努力をした方が良い結果を引き寄せる。
真摯な態度で耳を傾けられるからこそ、相手に「器が大きい人間」と思われ、良好な人間関係が構築できるのである。

本書は大変に読みやすいため読書が苦手な人でも2時間で読了可能である。
読書に時間を投資したあとに、出来ることを2~3取り入れるだけで人生は随分と好転すると思う。
AIがどんなに進歩しても人間関係はなくならない。
であるなら早いうちに成功している人を真似てしまうのが合理的である。

『「好かれる人」になる55のコツ』
作  者:岡崎かつひろ
発売日:2023年3月24日
メディア: KKロングセラーズ