よくわからないが人に好かれる人っていないだろうか。あの人の周りにはいつも誰かが集まっているっていう人いないだろうか。もちろん理由はある。一緒にいて居心地がよいからだ。さて、人に居心地の良さを感じさせる人ってどんな人なんだろうか?
精神科医による啓発本。科学とついているが、小難しく科学的ではなく、簡単なかつ的確な言葉が全編にわたって紡がれている。
もともとポジティブ、ネガティブな人はいる。ただぶすっとしている人とにこっとしている人だったら、どちらが話かけたくなるだろうか。
事実は常に一つだが、その事実をどう受け止めるかによって、いとも簡単にポジティブ・ネガティブどちらにも転がるのである。
このしくみがわかれば簡単である。最初は思考の訓練が必要かもしれない。ちょっと見方を変えるだけで、自分の気持ちがふっと軽くなり、自分の周りにいる他人も気持ちが軽くなるのだ。ヒトはノンバーバルコミュニケーショが大部分を占める。自分の雰囲気を自分の周りの他人は無意識に敏感に感じ取っているものだ。
本著には科学的に明るくなる方法も書かれている。ただ、その方法に頼り過ぎずに、自らの考え方を変えるのが生き方を変える最初の小さな一歩かもしれない。