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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】こうあるべき、がガラガラ崩れる『「私、ちゃんとしなきゃ」から卒業する本』

常識ってなんだっけ?な本である。ここまでぶっ飛んでいると気持ちがよい。帯には「仕事・恋愛・結婚・お金 結局すべて持っていくのは″好きに生きている女子″なのよ」とある。
独自の恋愛・家庭・仕事論でメディア掲載多数、スクール主宰をしている著者・小田切あさぎによる、生き方指南本だ。

彼女は、ちゃんとしなきゃ、と留学や就職・転職、専門学校、婚活とやったが上手く行かないそんなとき、『世の中の「こうあるべき」という常識よりも自分の考える「あり方」をとても大切にしている』最初のメンターに出合う。そこからのマインドセットの変換で、人生が変わった。

本書では彼女の体験をもとに、こんな話が続く。
・有給・仮病で人生好転
・結婚式でも断って良い
・お風呂は毎日入らなくていい
・結婚後もお互い恋していい
・お金は欲しい、と口に出す

つまり、有給絶対消化キャラなどになりひたすら寝てエネルギーをためる。それが次のワクワクを生み出す原動力になる。お風呂は面倒なら入らなくてもいいそう。VIО脱毛など補完する手段もさらりと書いてあるが、あるべき、から離れる印象的なエピソードだ。
複数の相手との恋愛はもとより、結婚時にもお互いの浮気を認める。それにより、焦りや執着心を手放せ、自分を魅力的であるよう努力する。

彼女の持論は『子どもが一番、人間本来の姿』。自分の考えは常識に囚われ凝り固まっていないか、本当に自分の機嫌を自分で取るにはどうすればいいか。ゼロベースで人生へのスタンスを取り直すのは悪くなさそうだ。

著者 小田桐あさぎ
発行所 WAVE出版
発行日 2020年5月18日