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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】実スパイシリーズ7、ダマされないようにするにはどうすればいいか!?『バカよさらば - プロパガンダで読み解く日本の真実』

 ネットが普及した今、いろいろな情報に流されることはないでしょうか。スパイの工作では噓の情報を流して世論を扇動したり、メディアが「○○は××」だと報道したり、コロナウィルスの時も発信された情報に対して右往左往した人や流された人が多かったと思います。これらの情報の真偽を確かめるにはどうしたらいいのか、見ていきたいと思います。

テレビや新聞、YouTube、ネット記事などなど色んな情報であふれかえっています。そういった情報では、まず、言葉の定義が大事です。著者は言葉を定義づけした上で本書の話を進めています。例えば、著書のタイトルにもある「プロパガンダ」という言葉に対しては、
【政治目的を達成するために、自分の意思を他社に強要する宣伝手段】
と定義づけられています。よく知られていない言葉や曖昧な言葉に対しては定義付けが肝要です。そうでないと、聞き手を惑わすことになります。逆に言えば惑わすために曖昧にいうこともあります。

 次に、閲覧した情報で自分の志向や意見と似ている内容を見つけると、真偽を判断せずにその情報を鵜呑みにしてしまったりしていないでしょうか。
例えば、にコロナウィルスでは「ワクチン派」「反ワクチン派」でワクチン情報が飛び交いました。その発信された情報に対して、情報源を示しているかが重要だと思います。本書では以下のように述べています。
【では、騙されないためにはどうすべきか。(中略)一つは、情報の基礎を公開情報に置く事です。】
情報源がなければまず疑うべきです。情報源を見ない限りいつまで経っても発信された情報の確からしさを見抜くことができないと思います。

また、テレビやYouTubeなどでコメンテーターが解説していますが、その内容が論文などの引用なのか、その人の意見なのか、噂なのか、情報を混同して話していることもよく見受けられます。このようなことに対して、本書ではこう書かれています。
【もう一つは、客観条件を見抜く事です。】
 言っていること・言われていることに惑わされずに客観的事実を見て判断することが重要です。

 最後に安易な「二元論」「二択質問」です。良いか悪いか、憲法改正は良いのか?改正したら戦争をすることになるぞ、みたいな内容です。こういった話に引っかかりやすいのではないでしょうか。本書ではこの危険性を下記のように述べています
【「全肯定か、全否定か」の二択の議論をしている限り、我々はどちらに転んでも間違った選択を強要されます。(中略)このように、二者択一に持っていくと、誤った議論に誘導できる、つまり必ず相手を不正解に導くことができます。】
二択にされた瞬間に怪しいと思わなければなりません。二択論の肯定派と否定派を議論させて対立させるのが、目的だからです。どんな情報も多角的にみなければなりませんね。

本書は情報について学べる良本で、情報についての見極め方などを、具体例を用いて教えてくれます。情報の真偽を見極めたいかた、ダマされたくない方、是非ご一読ください。

発行  2019/3/22
著者  倉山 満
出版社 ワニブックス