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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】発想の転換! 『たいていのことは20時間で習得できる』

一万時間の法則。石の上にも三年。
何かを習得し、プロとしてやっていくにはそれなりの時間がかかるのは自明である。
しかし本書の提案するのは、それを逆説的にとらえ、普通は『目指すレベル』がオリンピック級では無いことが大半で、そうであれば、たった20時間を集中するだけで習得できる、といった画期的な主旨だ。

勿論コツがいる。本書では10のルールが掲げられている。その半分をあげると、

1 スキルとそれに関連したトピックについて調べる 
2 わからなくてもやってみる 
3 心的モデルと心的フックを知る 
4 望んでいることの「逆」を想像する
 5 実際にやっている人の話を聞いて予想を立てる 

残りの半分は読んでほしい。闇雲にただやる、のでは無いことがわかるであろう。
そして、一回にひとつのことを毎日1.5時間以上取ったほうがいい、というのもかなり大きな原則だ。

本書に基づき、私もある初めての分野のことについて、時間を計測し、集中して1.5時間以上ずつ続けた。既に4日(約7時間)でもなかなか良い。3日前よりぐんぐん進んでいる感じがする。毎日というのも、意識的に時間を作るのが大変になるが、目標20時間という限りあるゴールは多すぎず少なすぎないのがいい。

別例でも私が目の当たりにしたのは職業訓練である。缶詰になって初めてのスキルに3日☓7時間=21時間を集中して行った結果、最後にはきちんとアウトプットを出せていた。

20時間でできることは限られている。しかし何でも初歩の滑り出しは右肩上がりの直線だ。いかに効率的な20時間の滑り出しをするか、そのコツを知っていると随分その先が変わる。始めて間もなく達成感が得られ、印象が良く好きになれば、その後の努力も苦にならないだろう。

何かを始めるときに、おすすめである。

ジョシュ・カウフマン著
日経BP社 出版
2014年9月20日 発行