著者は、株と不動産投資により純資産5億円以上を稼ぎだしニュージーランドに拠点を移した投資家。
そんな、カリスマ投資家が提唱している株式投資の手法はいたって堅実。
年間に得られる総合利回り(配当金と優待を合わせた利回り)4%を超える企業
の株を買うこと。
4%を上回っていたら、どんな企業の株を買っていいワケではない。
自分がよく利用するお店の優待を提供している企業。
株価が「予想経常利益×10倍が会社の時価総額を下回っている」割安のタイミングで購入することが大切だという。
さらに、安値で購入したからといって、ほったらかしていいワケではない。企業が優待内容を変更、優待を取り止めるケースがあるため、企業のIRに目を向けておく必要がある。
株価が値上がりしても、喜んで見ているだけでは駄目。総合利回りが下がるため1度手放して利益を確定させる。もしくは一部を売却することで保有数を減らしておくことが大切と説く。
老後2000万円問題が騒がれているが、多くの研究者は「2045年に日本人の平均寿命が100歳を超える」と推測している。つまり、世代によっては、必要な老後資金が2000万円ではなく8000千万円になる可能性もある。
銀行の定期預金にお金を預けたらお金が増える時代はとうに終わった。必要な老後資金を投資等で増やす時代に入ったのである。
まずは、自分の生活に関係ある企業の株主になって、優待券を使って生活費を下げながら、配当金をもらうことから始めてもらいたい。
手にした配当金を次の優待銘柄に投資することができるようになれば、複利の力を使って資産を増やすことができるようになる。
『成長株に化ける優待株の探し方』
作 者:成長株テリー
発売日:2021年12月6日
メディア:フォレスト出版