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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】自分を冷静になだめてDO!行動!お勧め『もう一度チャレンジ』

 あとがきや解説から本を読む人は多いのではないだろうか。評者もその一人だ。ネタバレを嫌い勿論初めから読むこともあるが、本書のあとがき(エピローグ)には、なんだか一番共感したかもしれない。学生時代を過ぎ、一通りの経験をし、家庭を持ち落ち着いた年代以降の大人の「日常から飛び出す再チャレンジ」の妄想をいかに現実に移すか、そこに纏わる自分との闘いを克服し、他人とも絡みながら実行するためのノウハウ本である。
 
 前半はいわゆるブレインロック、自分との闘いがどんな仕組みで起こってくるかを細分化して解説している。感情が先に立つとき、何事も冷静に細分化して分析すると、「怖い」「不安」といった感情を客観視できるので大変ありがたいツールである。「お金の不安妖怪」「失敗が怖い妖怪」と続く。

さらに後半の、実際チャレンジをしていく段階も面白い。小さなつまづきポイントを「拗ねた自分を5歳児のように扱う」「失敗したら傷つくものは、実は好きなこと」だとの論でやりこなしていく。つまり、やってみて途中で「自分には無理だー」と自分で蓋をする場面が出てくるが、子供が「新幹線で幼稚園にいきたーい」と言えば、「そっかー、だよねー、新幹線カッコいいもんねー」と肯定する。すると最初のワクワクが邪魔されずにすむというのだ。また、落ち込むことがあったとき、「もし失敗したら傷つくかどうか」を判断基準にすればよいとある。つまり、ショックを受けそうなものほど、本当は大好きなもので、やってみようのサインだだというのだ。

そしてあとがきに戻ると、そこには著者がバックパッカー時代から数々のチャレンジをし、そして一流の人が集まる海外の大会議に出たときの風景が書いてある。彼の、人生いくつになっても「もう一度、チャレンジ」の源流が描かれている。やはりここに共感する。いつでも初心に戻りチャレンジをしていきたい。

2022.11.10発行
本田晃一  著
祥伝社