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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】これまでまったくお金と向き合ってこなかったことに気がつきました。『50代から老後の2000万円を貯める方法』

 

一時期ニュース等で騒がれた「老後2000万円問題」。
そんな金額をどうやって貯めればいいの?
特に50代以上の方々は、ビビった〜という人も相当いらっしゃったのでは?
人生の後半戦に於いてでも尚、普通のサラリーマンだからこそ手堅く“老後の安心”を買える方法。
それを、著者自身の経験を基に、丁寧に真摯に指南しているのが本書である。

著者自身の経験と言うのは?
大手金融機関で40年間勤務。14回の部署異動、11回の転勤、11年間の単身赴任、二度の会社合併を経験しながらも「会社一筋一社の人生」を貫いてきたのだが、56歳の時に執行役員待遇から社外出向となり、収入が激減。同時に、実家の父親が認知症になり介護状態。介護に疲れ果てて母親が胃がんで他界、父親も後を追うように続けて逝去。ダブル相続にも直面したのであった。
収入の減少に加え、介護などの支出増加への対応策も考えなくてはならない。50代後半にして、将来への備えや、それだけではなく退職時期からのセカンドライフをどう選択すべきかまで、本書で述べられているのは、単なる節約術とかの範疇を超えたものなのである。
内容が内容だけに、ともすれば重た〜く深刻になりがちではあるのだが、合間に挟んだ漫画が、ややそれを薄れさせてくれている。

まず、無理なく無駄をなくす。支出を見直せば10年間で1000万以上! 見直しの4つの柱とは?
継続雇用、転職、起業、60歳を過ぎたらどうする? その選択で収支が大きく変わる。
介護問題、相続、親や家族とどう向き合う?
退職金は一時受け取りにする?それとも年金受け取り? どっちがお得?
退職金は投資すべきか?
年金は結局いつ貰うのがベスト?
知らねば損! 年金や雇用保険のあれこれ。
老後で本当にたいせつなこともの。

これからの人生をいかに生きるか。
その為に、読んでみて損はなさそうだ。

50代から老後の2000万円を貯める方法
作者:水上 克朗  (著), じむ  (イラスト)  
発売日:2020年3月26日
メディア:単行本