私もTVなどで拝見したことはあるが、本当の姉妹では無い事にまず驚き、40代・独身・女芸人という肩書ながらエッセイを書いている時には6畳一間に2人暮らしというのも更に驚きました。この年代になると別の部屋が欲しいと思うところだが。。。
エッセイというとこで、日常生活における些細な小競り合いとか、お互いマイペースながら気になるところとかをそれぞれの目線で交互に書かれている所が面白く、その内容が想像しやすく、思わず「細かすぎるけど確かに気になるなあ・・」と思う事が多々あって面白いです。
一方でお互いの事だけでなく、ご近所さんのおすそ分けの餃子が人生で一番おいしいという話、美容室のスタッフの話、中華料理屋さんのご婦人が亡くなり、人生の大切さを教えてくれる話など、ほのぼのストーリー以外も読んでいて面白いですし、本人たちが書いた書き下ろしの小説までも掲載されており、こちらは読みやすく平和な日常を感じる楽しい作品です。
読書の秋に何か読んでみたい方にお勧めします。日常を描いた作品としては絵本?ではありますが、矢部太郎氏の「大家さんと僕」もおすすめですよ。
著者 :阿佐ヶ谷姉妹
出版社:幻冬舎文庫
出版日:2020年2月6日