HIU公式書評Blog

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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】3人の視点が交互に入れ替わり、織りなすストーリー『グラスホッパー』

妻を殺された男に復讐をすべく潜入捜査中で主人公の1人である「鈴木」、ターゲットを自殺させることを生業としているが、自殺に関わった人の幻覚に悩まされる2人目の主人公の「鯨」、そしてナイフを使いで殺し屋である3人目の主人公である「蝉」の3人の視点が交互に入れ替わりながらストーリーは進みます。

そんなある日鈴木の復讐相手である男が事故で亡くなったことをきっかけとして、3人それぞれのターゲットは「押し屋」と判明し、探し求めていく。果たして「押し屋」の正体は誰なのか?「押し屋」を見つけたあと、果たして主人公3人はどうなったか?そして「押し屋」から語られる真相とは??

伊坂作品の面白さは物語の伏線回収と別作品とのキャラクターや作品同士のリンクでと言われてますが、個人的に思うのは、ストーリーは緻密でありながら、終わった後も良い意味で消化不良を感じると私は読むたびに思っています。有名どころである『ゴールデンスランバー』や『重力ピエロ』『アヒルと鴨のコインロッカー』『死神の精度』など、どれから読んでも伊坂作品の良さや面白さを感じて頂ければと思います。

著者 :伊坂幸太郎
出版社:幻冬舎文庫
出版日:2007年6月23日