主人公は『ちひろ』。OLを踏まえ今はソープで風俗嬢をしている。『ちひろ』は自分のことを“壊れている”“枯れない造花”という。そんな『ちひろ』を記録したのが本作である。
なぜ記録したと表現したかというと、伝えたいことも、ストーリーもない。本当に記録している作品だ。作者も記録と表現している。
どんな相手でも心から受け入れる『ちひろ』はNo.1風俗嬢だ。一人一人の相手を心から大切にする。しかし、ある日飽きちゃって、ピンサロに転職。そこでも上手く生きていく。ちなみに続編の『ちひろさん』ではお弁当屋さんをやっている。
この本の魅力はなんだろう?。ただただ、『ちひろ』を眺めているだけだが、謎の中毒性がある。これまでになかった感情を与えてくれるこの作品は名作なのかもしれない。

- 作者: 安田弘之
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2014/07/18
- メディア: Kindle版
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