本作はゲイ風俗で働いていたもちぎさんの視点を通して、マイノリティとして生きるなかで強く生きる人の尊さを垣間見ることができる作品だ。
本作では著者自身の性的マイノリティの経験だったり、家族との関係性の悪さだったり、働いていた性風俗の人たちとの交流を描いている。
なかなか体験することのできない世界観を漫画の形で体験できる。
著者の考え方や著者を取り巻く人たちの悩みを読んでいるとみんな一筋縄ではいかない人生を生きていて、がんばっているなあ、自分もがんばろうなあという気持ちをもらうことができた。
実生活でマイノリティの人と出会ったからって、不躾に実際どうなのかと聞くことはない。
配慮に欠けると思われるかもしれないし、相手を傷つけてしまうかもしれない。
だから漫画という形で伝えてくれることで考えを知る機会をもらえることはうれしい。
楽しいことばかりではない一筋縄ではいかないこの人の世で、みんなお互いを尊重して生きていけるといいね。