社会人になって数年が経つが何冊本を買おうとも読み直す本は決まってくる。
マーケティングやサラリーマンの処世術については森岡さんなのだ。
チームに施策が浸透しない、見当違いな人事評価、誰も決断しない会議などサラリーマン病にかかったときにこの本に戻ってくる。
施策の浸透や商品の販売、営業を含めプロジェクトが鈍化状態が続いているのなら間違いなく本書をおすすめする。第5章のマーケティング・フレームワークには戦況分析、5Ⅽ、ターゲット、コアターゲットなど基本的な項目とUSJでの具体的な使用例も書かれており、イメージのしやすさが秀逸なのだ。
社会人になって確信したことは自分の模範になる人がいるどころか、あまり模範にならない人の方が多いことであり、その人たちに関わっているとあっという間に時間が経過してしまうのである。前向きになるどころか不愉快な思いに心がかき回されて一日が終わってしまうのである。
その反面、本の良さにやっと気付くことができた。会社で森岡さんと一緒に働くことはできないが本で森岡さんの経験や考えに触れることがはできる。これは大きな希望である。
マンツーマンで森岡さんの講義を受けていると思って本書を読んでみてほしい。こんな贅沢なことはないと思うのだ。