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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】『会話の9割は「言いかえ力」でうまくいく』

 

なぜあの事業家には人がどんどん集まってくるのか?なぜあの経営者はピンチの時に誰かにいつも救われているのか?そう思ったことないだろうか?
もちろん持って生まれたカリスマ性があるだろう。だが、努力によって引き寄せ力をパワーアップさせられると知ったら、努力してみたくならないだろうか?

物事をネガティブではなくポジティブに表現すると周りに良い印象を与えるというのは一般論だろう。有名どころで言うと、「水が半分しか入っていないコップ」と「水が半分も入っているコップ」との表現の違いだろう。この著書では、このように同じ状況を言いかえることによって相手に与える印象を変える言葉の使い方、選び方のツールが詰まっている。
例えば、「すごく」「絶対」「いつも」などの極端語を利用しないことが書かれている。相手に思いを伝えたい時、これらの言葉を無意識に使っていないだろうか?
良い場面では感情を強く表現できるためプラスに作用するのだが、注意する時など否定的なことを伝える際に極端語を使用すると悪意が強く伝わってしまう。たった一つの単語を意識的に使用しないだけで他者に対する印象を変えることができるのだ。なんと簡単なことだろうか。まずハードルは低めで問題ないというメッセージが詰まっていることもこの著書の魅力だろう。もちろん応用編も書かれている。どうけんかするか?である。相手に自分の不満をうまく伝えるには、、、?その言いかえが論者にとっては目から鱗だったので、気になった方はぜひとも手に取って読んでいただきたい。

この著書は、心理研究家である津田秀樹氏と精神科医の西村鋭介氏によって書かれている。
根底にあるのは人と人はわかりあえないのがあたりまえであるという考えであり、だからこそ言葉で伝える必要があり、その言葉の選択は気を付けなければならない。
著者らの経験からくるエビデンスが詰まった言いかえ方法のマニュアルと言えるだろう。人とうまくコミュニケーションをとりたいと思ったら、ぜひ一読してみては?