漫画の擬音のなかに「ちゅどーん」という物がある、「ドカーン」なら分かるが「ちゅどーん」である。
そんな一般的な発想の壁を壊すセンスとその鍛え方について、著者の見解が纏められているのが本書だ。
本書のセンスには作業の効率化も含まれる。
同じ作業をしていても早い人,遅い人がいるのも、センスがあるか,ないかの違いだそうだ。
では、作業の早い人に近づくにはどうするか。
著者は参考とする人を良く見て観察するのが有効だと言う。
そうすることで脳は刺激され、その人ほどではないにしろ効率化が図れるようだ。
本書は過去の研究結果を時折引用し、センス向上に効果がありそうな方法が紹介されている。
そのため、センスが磨かれるかもしれない本として読むのが正しいと思う。
ただ、脳の様々な部分を連動させることでパフォーマンスが向上するという点は納得できた。
日常の何気ない一コマを、五感と感情を総動員して思考してみよう。