単にスノーボードをどう選ぶかだけではなく、ユーザーがボードの原理や性能を理解することの重要性を説くものでもあります。
本書ではボードのスペック表9項目の説明がされています。
「「「身長マイナス○○cm」」はNG」と表紙に書かれていますが、多くのスノーボーダーが全長、即ちスペック表の1項目のみでボードを選んでるいるようです。こう言った選び方が如何に危険なのか、スペック表の見方と共に理解することができます。図や表も多数用いられており、専門用語が出てきても分かり易い印象です。
著者の考えるメジャースポーツとスノーボードの違い、それは
「真剣に道具を選んでいるか」
と言うこと。
いい加減に道具を選んでいるうちは「遊び」の域を出ない。「スポーツ」として昇華させるには少しでも多くの人が道具を正しく理解すること。ここが著者が最も伝えたいところでもあります。
本書はスノーボード初心者にはもちろんですが、これまで特に道具について理解していなかった中・上級者にもオススメです。
自身はまだ10回程しか滑っていませんが、本書を読んで道具に対しての意識も変わるでしょうし、また今後の滑りにどういった変化があるか楽しみでもあります。
スノーボード或いはスポーツに限らず、どんなものでも道具を理解するのは大事だなぁ、と考え直す機会にもなりました。