君たちに武器を授ける。
武器?
そう。コミュニケーションに必要なのは『一歩踏み出す勇気!』では無く、5秒後に役立つ武器であり、その武器が読者に勇気を授けることになる。
この本はRPGの説明書ではない。
コミュニケーションが苦手な人のための実践書である。
例えば、嫌いな上司との会食、関係が浅い人との少しの移動、意味不明な絡みをしてくる同僚など、コミュニケーション障害が自分のせいなのか相手のせいなのか分からないシチュエーションがある。
大事なことは『対応』することであり、それは生命体の宿命、延命の一歩である。
そのような綺麗な言葉はどこかの専門家に任せればいいが、この危機的な状況を掻い潜らなければならない。
そこで本書の登場である。本書は『負けるな!一歩踏み出せ!』という精神論に終始しておらず、科学的根拠から人間の心や本能を理解し、そのうえで具体的な行動を教えてくれる。
つらい状況を脱出する方法を教えてくれることに加え、コミュニケーションが苦手な自分を責める必要性が無いことも教えてくれる。
まずは本書でマインドセットを行い、地獄のような気まずい状況から逃げれるようになろう。
そう思うと私たちはRPGの主人公かもしれない。