ブランディングという言葉を聞くと多くの人は商品ロゴやデザインを1番に思い浮かべるはずだが、ロゴや惹きつけるデザインだけがブランディングじゃない。
未来では今まで見たことがない新しい考えのもとで構成されるということを本書で噛み砕いて解説してくれています。
気付けばドラッグストアの上座的位置を占拠した有名ブランドがある。
そのブランドは大手企業が打ち出した製品ではないが、数ある製品を差し置いてドラッグストアの神席を押さえた。
そんな内容を事例として私達が良く知るブランドを中心的に載せてくれているから、理解がしやすい。
ブランド力=企業の大きさではない事をわかりやすく解説してくれています。
そして今多くの企業は理論を重ねたのちにデザイン構築に取り組んでいるが、著者はどちらもバランス良く並行して進める事を勧めています。何故並行して進めるべきなのか、個人でバトンを繋ぐリレーと肩を組み合い立ち向かうスクラムでの例えで考えればはあきらかに強さは違う事が想像させてくれました。そして強さだけじゃなく、ゴールに辿り着けばお終いではないことを読んでいて感じました。
著者である宮村岳志さんはブランディング・クリエイティブ事業をおこないながら、ビデオジョッキーとして多くの世界と関わりをもっている人です。自身が楽しみながら事業も成功させている彼の話は雲の上の話ではないと感じました。
ブランディングとは?と頭の中で疑問ばかりがある人や、自身の作る物やイベントなどを成功させたいと思っている人には是非読み進めて欲しい本です。
ブランディングという本当の意味を理解し、強固なものにすることで、経営者も消費者もハッピーになれる。この本でブランディングの見方が180度変わりました。