HIU情報を知ることができる本書。
今号は、みんなが知りたい、というよりも絶対に知っておくべき医療情報が満載です。
「10万個の子宮〜あの激しい痙攣は子宮頸がんワクチンの副反応なのか〜」の著者としても知られる村中璃子医師。
日本政府が子宮頸がんワクチン接種の通知を止めるよう通達を出してから7年が経ちます。未だにワクチンで救われたはずの多くの命が失われていることに悲しみを感じながらも、未来への希望も見えてきたと村中医師は語ります。
大切なことは、受動的にメディアの情報に流されることなく、自分から知ろうという意識を持つことではないでしょうか。
そしてゲノム解析ベンチャービジネスを展開する高橋祥子氏との話は、遺伝子検査から、ヒットする書籍の作り方にまで展開します。
予防医療を普及させるには、自分事化できるストーリーが必要。共感ってすごく大事なんだそうです。マジョリティは共感がないと動かないから。
確かに、ヒットするものってみんなそうですよね。この考え方は色んなところに応用できそうです。
評者はHIUに入会するかどうか迷っている時期がありました。最終的に入会した決め手は、HIU会員であるヒヅメさんという方が描かれた漫画を読んだことでした。
「入ったところで自分をさらけだせるだろうか」とくよくよ悩んでいたのですが、ヒヅメさんの漫画は評者のようなマジョリティ目線で描かれていて、そんな悩みを吹き飛ばしてくれました。とにかくバカになっちゃえば楽しいぞ!!と。
今になって考えてみると、これも共感したということなんでしょうね。
本書の存在は残念ながらHIUに入会するまで知らなかったのですが、これを読んでもきっと入会していただろうな、と思えるような内容です。
HIUに入会しようか迷い中の方、入会したけど行動できないって方には是非読んでもらいたいです。