私たちは赤ちゃんとして生まれ落ちます。何も知らない無垢なまま、笑顔を向けられ、そして世界に向かって微笑みます。誰もがその存在を天使だと思うでしょう。
歳を重ね、素敵な人と出会って別れ、愛情と喪失を知ります。時に何気ないことに幸せを感じることもあるでしょう。21歳、本当にこんな小さい部屋で育ったのかな。27歳、お母さんのアドバイスはもう、あまり役に立たない気がする。本書には過去を回顧する言葉が並びます。
では、70歳、80歳になってくるとどうでしょうか。80歳、時間に限りがあることがわかっても今はまだまだ人生が続く。81歳、もし年齢が年ではなく、かけがえの無い瞬間で数えられるとしたら?
97歳、みんなにあらゆることを聞かれる。例えば、人生で何を教わった?とか。
1ページ、1ページを捲り出会う言葉と絵に心を揺さぶられ、大切な人を思います。砂時計のようにサラサラとゆっくりも確実に流れる時に少しの怖さを感じますが、それが可能性を失うということなのでしょうか。
大切な人と1ページずつ捲ってください。