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堀江貴文イノベーション大学校(通称HIU)公式の書評ブログです。様々なHIUメンバーの書評を毎日更新中。

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【書評】冒険好きなものにだけ、チャンスは訪れる『サードドア~精神的資産のふやし方~』

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人生には、3つのドアがある。しかし、誰もが知っているドアは2つだけ。99%の人が行列するファーストドア、そしてVIP用のセカンドドア。本書で紹介するのは、それ以外の『サードドア』だ。


誰もが気づいていない『サードドア』だが、ビル・ゲイツ氏もスティーヴン・スピルバーグ氏も、それに気づきそのドアを開けたからこそ、今がある。『サードドア』とは、どのようなものなのか。


18歳で大学生の著者は、ある疑問を持った。世界的な知名度を持つようになった人と一般の人との狭間には何があるのか。「彼らは駆け出しの頃に、いったい何をしたのか?」その真相を確認するために、自らが著名人へ直接インタビューしようと考えた。


そして、自分と同じような考えの同世代の生き方を変えるために、偉大な人たちの知恵とアドバイスを一冊の本にまとめるというミッションを自分に課したのだ。


ミッションの資金調達のために出演したクイズ番組では、いくつもの関門を分析し、望み通りの資金を得ることに成功した。著者は、そのような面白いエピソードを持っているが、著名人との繋がりもないため、インタビューの機会を得るたための道のりはとても険しく、惨めな失敗の連続であった。


しかし、数多くの失敗を繰り返すうちに、成長は失敗から生まれる。失敗は最高の贈り物だと考え、著者はミッションを通して、人生とビジネスへの向き合い方を学んだ。


結果として著者は、5年間にわたりミッションに人生を捧げてきたが、インタビューにより、どんな成功者でも人生に行き詰まりを感じることがあると知った。


なぜなら、トップであることに居心地の良さを感じた瞬間に凋落が始まるからだ。本書には、このような成功者のエピソードや成功を維持するためのカギ、またミッションの成功や失敗について詳細に書かれている。


本書を読み、皆と同じファーストドアに並ぶのも、また、サードドアを開けるのも、それはその人の自由である。誰にでもどのドアも開けられるチャンスがあるのだ。その可能性を追い求めることができるかどうかが、人生を大きく変えるのである。

サードドア: 精神的資産のふやし方

サードドア: 精神的資産のふやし方